牙龍 私を助けた不良 上
コップに口をつけてもう一口飲むと、秋といえど冬が近いので肌寒い。そう思いながら、腕を擦る。
すると、
「凜華、可愛い!!」
後ろから誰かに抱き付かれた。声は可愛いらしく、回された腕は細身。
「・・・勇人?」
「うん。てか、メイド服似合ってる。可愛い」
何処にいたか分からないけど、学校にいたらしい勇人は、私から離れて、花が咲いたような笑顔でそう言った。
・・・似合ってるとか、心外。
大丈夫かと思いながら、勇人の頭を撫でる。ふわふわした金髪は、痛んでなくて綺麗だ。