【モテ期到来】
アカリはブツブツ文句を言いながら俺からコーラを取り上げ、一気に喉に流し込む。
俺はそんな様子を眺めて、ついついにやけてしまう。
「…なに笑ってんのよ…」
「別に?」
「なによ!言いたい事あるなら言いなさいよ!」
「じゃあ…“ありがとう”…?」
「はぁ?なんにもしてないわよ。」
アカリは俺を庇おうとして言ったんじゃないのかもしれない。
ただ純粋に彼女が思った事を口にしただけ。
…それなら別にそれでいっか。
「アカリ。腹…減らない?」
「え?…奢ってくれるの!?」
席を立った俺を追い掛け、期待の眼差しで見詰めて来る。
「…俺、今月服買ったから金欠~!」
「え~!?誘っといて割り勘!?」
ニッと笑いながら店を出て歩き出す。
喜怒哀楽の激しいアカリだけど…
俺、やっぱコイツ好きだわ…。