【モテ期到来】




「マフラー、ありがとう。」




「ん…本当はクリスマスに渡すつもりだったの…。」




「だろうな。…カードに書いてある意味が理解出来なくて悩んだ。」




「…カード…!?…ウソ、カード入れっぱなしだった!?」




どうやらわざと入れておいた訳じゃないらしい。




「色々聞きたいんだけど、その前に俺に先に言わせて。」




「なに?」




「本当は誤解を解こうと思ったんだけど、もっと大事な事に気付いた。」




「…大事な事…?」




俺は深呼吸してアカリを正面から見詰める。




「俺…アカリが好き。だからお前と一緒に居たい。ずっと…一番近くに居たい。」




アカリは嗚咽を漏らして泣いた。




こんな泣き顔なら…また見てもいいかなって思えた。




「…距離…もう縮めていい?」




俺の言葉にアカリは泣きながら頷く。




俺は二人の距離がゼロになるようにアカリを抱き締めた。




ゼロより二人の距離を近付ける方法があればいいのに…




…ああ…あるじゃん、“マイナス”が。




俺はアカリに深い深いキスをする。




溶け合って二人が1つになるように…。





   ◇◇◇◇◇◇◇◇



< 202 / 213 >

この作品をシェア

pagetop