【短編】月と星
「はぁ〜、またか。」



まだ暗い部屋の中。



汗でビチャビチャのパジャマにまた深いため息を吐く。



もう何度目になるかも分からない夢に、一滴の涙。



涙を拭っておもむろにカーテンを開けてみれば、そこにはキラキラ輝く月と星。





……セイ




私はあなたをいつまで待てばいいですか?




待っていればあなたは迎えに来てくれるのですか?











本当はもう分かってるのにね。






いつまで待っても無理だって。






それでもね、



諦めても諦めても










期待してる私がいるの。









セイの言葉を信じたいって願う私がいるの。













あなたの願いは何ですか?





< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop