【完】愛する人を守る方法
「ほら、蓮!歌って忘れな!!」
『おう!』
蓮は泣きながら歌を歌っている。
あたしはそれを、優しく、少しあきれた目で見守った。
「はぁ……」
彼は、恋多き少年。
振られても、すぐに好きな人ができる。
そして、彼はあたしにアドバイスを求め、慰めを求める。
あたしの想いになんて、気付いていないんだ…。
それでもいいの。

彼のそばにいれるだけで…。

彼の笑顔が見れるだけで…。


あたしは……



幸せだから。





彼の笑顔が、大好きだから。





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