げーむ
「...あら、誰が立てこもってるのかと思ったら...百合じゃない」


「扉ガンガン壊そうとしてたのは、あんただったわけね」


フンッと鼻を鳴らし、屋上に足を踏み入れたのは由紀だった。


その背後には、もちろん永妻もいた。


綾瀬の姿を見つけると、ひょいっと由紀の後ろに隠れた。


「丁度いいわ。百合、ここで全ての決着をつけましょうよ」


「はぁ?」


「いい?私達は後1人さえいなくなれば次に進めるのよ?それなのに、こんな広い校舎を歩き回ってちゃ、埒あかないじゃない。だから、代表が戦うのよ」


「...」


「こっちの代表はあたしよ。そっちの代表はあんたでいいでしょ?」


「...何でウチらがあんたなんかの提案に従わなきゃいけないの?」


私の言葉に由紀がピクリと反応する。


由紀は侮辱されることが大嫌いだ。


『あんたなんか』が恐らく気に食わなかったのだろう。


「あ...っそ。なら、他に解決方法があるわけ?みんなで仲良く殺しあいましょーとでも言いたいの?」


「...」


黙った私に満足したのか、由紀は自らの髪をふわっとかきあげた。


そして、ゆっくりと腕を組み、言い放った。


「あんたかあたし。どっちが正しいか...これではっきりさせるわ」


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