げーむ
反射的に傘を頭上に構える。


ぱきっ


また木の軋む音が聞こえ、バットから木片が飛び散る。


「っつ...。おい、宮代!!?」


思わず、宮代にストップをかける。


だが、私の声など耳に入らないらしい。


よく分からない奇声を発しながら、またもバットを振り上げる。


今度は私も傘をちゃんと構えて、攻撃に備えた。


ばきっ!!


今度は確かに木が折れる音がした。


良かった。終わった。


私はそう思っていた。


でも。


「あぁああぁああぁぁぁぁぁあああ!!!」


宮代は半分になったバットを、今度は振り回し始めた。


振り回す内に、折れたバットの木片がこちらに飛んでくる。


「や...やめろって...」


終わったはず。


勝負はついたはず。


なのに、なんで?


『宮代...っ』


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