王子様は旦那様
心臓の音が加速した。


あたしは、何も言えずに真っ赤な顔で拓斗を見ていた。


すると、拓斗は顔を近付けてきて


チュッ


と音を出してキスしてきた。


「な、いきなり何すんのよ!?///」



「だって、くるみが可愛い顔するから♪」


「はっ!?///可愛い!?///」


「ククッ。顔、真っ赤(笑)」



「う、うるさい!!///」



「ハハハ。……くるみ、明日から弁当作ってきてくれる?」


「へ??」


いきなり話が変わるもんだから、変な声が出てしまった。


「くるみの作った弁当が食べたい…」



と拓斗のキレイなうるうるした瞳があたしを見つめてくる。


うっ。こ、こいつ絶対わざとだ。


そんな顔されたら
< 70 / 155 >

この作品をシェア

pagetop