愛を知った時
―事故―香編
時が経つのは早い。
あの後、俺の実家にも結花を連れていった。
娘が出来たみたい♪
とおふくろは大喜びだし、どこで捕まえたんだ?とニヤニヤする親父。
全く恥ずかしいよ。。。
とりあえず、仲良くやってくれそうで安心した。
会社からは、大阪支社に1年間行って欲しいと言う辞令が出た。
どうやら、出世する為の登竜門らしい。
正直迷った。
結花は行って欲しく無いって言ってた。
俺だって結花と離れたくないよ。
でも、これが上手く行けば課長に昇進する。
そうすると、給料がかなり増えるのだ。
俺は、結花との結婚を考えている。
だから、2人の事を考えてたらやはり通らないといけないと思ったんだ。
結花には
「これは出世に必要なことなんだ。出世できたら給料が上がる。結花と結婚した時に楽できるからさ。」
そう、素直に伝えた。