愛を知った時

写真撮ろう!!


みんなデジカメを持ちながら、写真を撮ってる。

みんなで色んな写真を撮った。

女の子は結構泣いている子も多くて、もらい泣きしそうになる。


私もデジカメ片手にはしゃぎまわる。


千夏の側に行き

「千夏、2人で撮ろうよ」

そう言って、私達はカメラに向かいピースを作る。


千夏がポツリと呟く。

「もう、明日からここに居ないんだよね」

「なんか不思議だね。。。」

私は校舎を回りたかったから千夏と別れた。



千夏は晴彦とデートだって。


私は一つづつ教室を回った。

どの教室も思い出が蘇ってくる。



ある教室を訪れた時、後ろから声をかけられた…


「結花ちゃん……」


振り返ったら伸が居た


「伸……」


「思い出巡り?」

笑顔で話しかけてくる伸。

「うん…伸は?」

「結花ちゃんと同じ……」


私達は歩きながら話す。


「伸は4月からアシスタントだもんね」

「ああ。」

そう、ショーで伸は有名なデザイナーに見初められて、アシスタントに雇ってもらうのだ。


私達は椅子に座って、2年間の思い出話をした。



「結花ちゃん、今までありがとね」

「こちらこそ!!」

「香さんと……幸せにね。。」

そういった伸の顔は、1年前より少し大人になっていた気がした。

「うん…」

私達は握手をして別れた。


なんだかんだ有ったけど、楽しい2年間だったな。。


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