愛を知った時
私はさりげなく
「あの…髪飾り変わりました?」
「樋口様、良く分かりましたね」
髪飾りを手に取ってみてみた。
「可愛いなぁと思って…」
キラキラと光る装飾は、ドレスとぴったりだった。
「昨日、遠藤様がドレスと一緒に持っていらしたんですよ。」
「千夏が?!」
思わず立ち上がりそうになる。
「はい、手作りした様ですよ。
あまりにも美しいので、是非ともこちらにと思いまして…」
「可愛い…千夏…ありがとう」
私は千夏の優しさに、ポロポロと涙が出る。
「樋口様、涙を流されるとメイクが崩れますよ」
そう言って、優しくティッシュを渡してくれる。
「すみません。」
「大丈夫ですよ」
そう笑顔で言うと、セットを続けた。