吸血男子

卒業式

 今日は来てほしいような来てほしくないような卒業式。




 朝からテンションが高いはずな霧君でさえ黙ってしまってる。





「霧が黙るとやべぇな…」



 海斗君が耳元で囁いてくる。




 今は仲のいいメンバーで生徒会室で集まってる。





 海斗君は代表として挨拶も待ってる。






 大学はほとんどばらばらになった。





 私はそんな賢くないけど。海斗君はすごく賢いからもちろん別の大学。



 近いんだけど。




 私は陸君と霧君と同じ学校。




 時哉君と由愛ちゃんと海斗君と雪乃が同じ大学なんだ。





 私は海斗君と家で会えるけど…大学でモテないか心配。




 雪乃に相談すると…



「モテるに決まってるでしょ。今頃そんなこと心配しても仕方ないわ。毎日迎えにでも行けば?」


 と言われてしまった。




< 323 / 378 >

この作品をシェア

pagetop