吸血男子
「俺、ちょっと霧に占ってもらう」

「…わかった」




 海斗君はよほど嫌な予感がするのか、ポケットからケータイをだして電話をかけた。






 ヴァンパイアの勘って当たるんだよね。







「あ、もしもし? …あのさ……って氷咲と一緒? あー…あぁ」



 ボーっと歩きながら海斗君の声を聞いていた。





「…!?」





 ふと上を見ると何もないいつもと同じ空から植木鉢が落ちてきた。





「ひゃッ!!」




 それは私の下ろしてる髪をかすって道で割れた。




「…美梨亜!!」



 私の横を歩いてた海斗君が耳からケータイを離して私に駆け寄ってきた。




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