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あの日


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「ねぇねぇねぇ クリスマスにダブルデートしない?」

「ほえ?」

マクドナルドでハンバーガーを頬張っていたあたしに何の前触れもなく杏が言った

あたしはハンバーガーをゴクンと飲み込んでからいった

「そうだねぇ もうすぐクリスマスだもんね」

明日からいよいよ冬休み

「せっかくだからさ あたしと冴慧と陣と那智でどっか行こうよ」

せっかくだから?

すごくニコニコしている杏

「うーん 那智に聞いてみなきゃわかんないけど あたしはOKだよ」

「まじで?」

あたしは最後のポテトを口にほうりこむ

「ねぇ冴慧」

「なぁに?」

「冴慧と那智ってぶっちゃけどこまでいってるの?」

「え………ッゴホ」

予想外の言葉にあたしはむせかえった

「大丈夫?」

「う……うん」

「で?どこまでいってるのー?」

「内緒だよっ」


「それってあたしのご想像におまかせしちゃっていいのかな?」

「………うん」

「ふふっ」

杏はいやらしく笑った

「いいなぁ 冴慧は………うん うらやましいよ」

杏はストローをくわえた


「杏は?」

「あたし?あたしは………まぁね」

少し寂しげに笑う杏

あたしはそれ以上何も聞かなかった

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