Love 4 U

Ⅲ：α Place Under The SUN

「ねぇっ？？？」


リョウが大声で
「あ？何、聞こえない？」

「ね～ぇってばぁっ！！」
さっきより大声を出した。


「何？」

「聞いてないんだけど…」
私は、不貞腐れる顔をした。


「何が？」
私の顔を見て、すっとんきょうな顔をする、リョウ。


「何が？じゃなくて！」

「えっ？」
さぁ～。
という顔のリョウ。

その顔にムカついた私は、後ろから思いっ切りリョウの首を絞めた。

「な・ん・で？結婚する前に、農家の後継ぎだってコト言わなかったのよっ！！！」

「うっ！く、く、苦しい…。ユ、ユリア…苦しいって…」

涙を流して苦しがるリョウを見て、私は仕方なく手を離す。

ゲホッゲホッと言って咳き込む、リョウ。

助かった～。
という顔をして
「そうだっけ…」
また、とぼけた顔をした。