100万本のチューリップ(短編)
淳が待ち合わせ場所に着いた時には、もう和也が立っていた。

「おはよ。」

『おはよぅ!!』

「どこに行くの?」

『さぁ?適当に。』



和也と淳は、行き先決める事無く、歩き始めた。


「和也、朝起きるの大変だったしょ…。」

『ん?いや?何も。』

「ごめん。最近俺変だったよね。心配かけてごめん。夢なんかに、悩まされるなんて、変だよな。」

『…今日も夢を?』


淳は頷く。


「呼んでいるんだ。こっち見て、手招きしているんだ。」

『……。』

夢の事を語るたびに淳に寒気が走る。


『なぁ…淳。何万とあるチューリップの丘…ってさ…そこってもしかして…』


和也が今まで考えていた事を口に出してしまいそうになった その時…!!


「……!!」


淳は


見つけた。

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