100万本のチューリップ(短編)
『何となくお前の夢に出てくるチューリップ畑は、そこなんじゃないかって思った。
何となく…だけどね。
でもそれを話したらお前は絶対行って言うと思ったし…
そこが夢の場所と一致するとは限らないし
一致したとしたら…何が起きるのかも分からない。』

「…それでも行く。」


淳の目は真剣だった。
もちろん淳の気持ちを理解してる和也も真剣な目で彼を見つめた。


『分かった。じゃあ俺も行くよ。』

「…え?」

『こんな状態のお前を1人で行かせたら余計危ねぇよ。』


和也は笑って見せた。

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