第一章-恋の詩-
-雨の日の‥‥二人-

急に降ってきた大粒の雨‥‥




花や草に滴が落ちている‥‥




俺は公園を通って早めに家に行こうとする‥‥




公園を通ると一人の女の仔が雨に打たれていた‥‥




哀しい‥‥




表情-カオ-をした‥‥




一人の女の仔が‥‥




俺は「何してるんだ??」なんて思いながら走って家に向かう‥‥




ガチャ‥‥




トントントン‥‥




俺は階段を登り自分の部屋に行く‥‥




制服から私服に着替えた‥‥




でも‥‥




頭の中は‥‥




さっきの女の仔の事でいっぱいだった‥‥




気になって‥‥




気になって‥‥




自分の事に手が着けられず‥‥




いつのまにか部屋を出て‥‥




俺はさっきの公園に向かっていた‥‥




夜の公園は冷えていて‥‥




深い暗闇に包まれていた‥‥




その中に女の仔の姿はあった‥‥




女の仔は月の光を浴びた木々を見上げていた‥‥




遠くにいる俺からはどんな表情-カオ-をしているか解らなかった‥‥




俺は‥‥




「どうしてさっきからそこに居るの‥‥??」




と訊く‥‥




女の仔はただ黙ったまま‥‥




涙を零していた‥‥




それが俺と君の‥‥




出会いだった‥‥
< 1 / 12 >

この作品をシェア

pagetop