ティアモ-secondseason-

「所詮、1年は1年だ!!」

上庄に、もう隙はなかった。
見栄が多彩な技術を駆使するが、
塚野の体力が追いつかない…。

「塚野ー!!」

吉田が叫ぶ。

得点は9-4
次、取られたら勝ちはないだろう…。

「ごめ…」
「謝んな!!まだ負けてねェ」

(まだ負けてない…。まだ…負けてない…まだ…まだ…)

「見栄先輩」

塚野の声が元に戻った

「何だ??」

「勝ちましょう!!」

「当たり前だ。」

スッ

こいつがもし、急激なスピードで成長しているのだとすれば
これは、すごすぎる。
1ヶ月くらいので俺の2年の時と同じくらいだ

しかも、この試合だけで半年分は成長している。

何よりもあいつの…。
左利きのドライブは…。

すげーな

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