生徒会のプリンス

「……ごめんね?」





何も言ってくれなかったから、一応そう言ってみた。






……また、うるさいとか、何言ってんだとか言われるかな?






言ってから後悔しても遅いんだけど……。





「……またいつでも行けばいい。それに、今日は水着を見に行く予定だけだったからな。」





「……えっ?」





予想とは違う慎哉の反応に、私は思わず驚いてしまった。





「何驚いてんだよ?さっきから挙動不審だぞ?」





「いや、あんたのことだから、うるさいとか別にお前なんか来なくてもいいとかそんなこと言うのかなぁなんて思ってたんだけど……」





「ほぉ……そんなこと考えてたのか?」





……あ。つい言っちゃった。





「お望みとあらばいつでも言ってやるぜ?あ?」





「ご、ごめんなさい……」





やっぱり、こいつなんか嫌い……


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