生徒会のプリンス

「……いいなぁ。僕もななちゃんから抱きついてもらいたいなぁ。」





「秀!いつから見てたんですか?」





「ななちゃんがコピーに失敗するところから。」





「いや、じゃあ、手伝ってくださいよ!」





「相変わらずだね。生徒会は。」





茜は、そう言って笑ってるけど、秀は少しムッとしてる。






「で、何部コピーするの?七海ちゃん。」





「あ、うん。20部だよ?」





「20部ね。あのね、このボタンを押すと両面になっちゃうから……」






「うん……」





秀の視線が気になりながらも、私は茜の説明に耳を傾けていた。


< 150 / 260 >

この作品をシェア

pagetop