生徒会のプリンス
「どけ。ブス。俺専用のソファにいつまで腰かけてるつもりだ?」





……私の味方なんかしてくれるわけない。





「会長。私、要りますか?」




「もちろん。ななは生徒会の雑用なんだから〜。」





「雑用なら、あの腹黒プリンスにやらしたらいいじゃないですか?」





「誰が腹黒プリンスだ?あ?俺は、生徒会唯一無二の癒し係だって言ってんだろ。」




「……癒し係って、私は癒されないし。」





「何か言ったか?」





「いえ……。」






……何で私がこんな生徒会に入る羽目になったか。





それは、一週間前。





入学式の日に遡る。




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