元ヤン彼女と吸血鬼彼氏

「せn「離してやったら?」


俺は、男を睨みつけながら言った。

「はっ?」


男は、だっせぇ声を発しながら俺の方を見た。

女も恐る恐る、俺の方を見た。
ちょっと嬉しく思いながら、男に言い続けた。

「お前1年だろ⁉生意気言ってんじゃねぇよ!!」
あぁ、ダサい
そんな言葉でしか俺に言えねえのかよ。

「ふっ、女を力ずくで来させるのは見ててものすごく恥ずかしいですよ?
 いい加減離してやったらどうですか?」

「ちっ」
男は悔しそうに顔を歪めてから舌打ちをしてから女の手を離して、どこかに消えてった…
それにしてもつまんねえ相手だったな

「ぁ…ありがとうございます!!」
女が俺に礼を言ってきた。
声までタイプの女は初めてだなぁ
俺はそんなことを思いながら
「いいよ、別に…
それより怪我とかしてない?」
それなりにやさしい言葉をかけた

「はい大丈夫です!!」
女はそう言って俺に向かってキラキラした笑顔を向けてきた。

「これからは、気を付けたいいよ。
 おれもびっくりしたよ笑
 君みたいな子がナンパされてんだもん
 物好きもいるもんだねぇ…」

俺のばか…
普通ここで言うか?

馬鹿だ‥
馬鹿としか言いようがない

なんで素直に「君かわいいから」とか言えねぇんだよ。

あぁ、絶対嫌われた…

俺はそんことを思いながら入学式にでも出席しようかなと思い体育館へ向かった。
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