いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
私は勝彦と別れて家に帰ると、
あれだけ元気を失くしていたお兄ちゃんが、
すごいテンション高めで出迎えてくれた。


「よう楓花!! おかえり!!」


「えっ!? ああ・・・ただいま・・・」


「今日はデートじゃないんか?」


「えっ!? ああ、もうして来た。」


「そうかぁ、えらい早かったなぁ?
もっとゆっくりして来たらよかったのに。」


何、このテンション?

壊れちゃったの?


「あ、そう・・・?」


「飯できてるぞ?」


「あ、うん・・・ありがとう・・・」


お兄ちゃんはそう言ってまた仕事場に戻った。


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