いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「なんでや? あんなに仲良かったやないか。」


それはお兄ちゃんの前だからだよ。

ホントわかってないなぁ~・・・


楓花は呆れ顔でため息を吐いた。


「楓花、なんでや?」


「はい、もうその話は終わり!!
あっ、私もバイトに行かなあかんわ。
いってきます!!」


「ああ、いってらっしゃい
って、楓花!!」


もう、お兄ちゃんの鈍感!!


私は問いかけてくるお兄ちゃんを
振り向かずにバイトへと向かった。

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