いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「とりあえず今は500万しかないけど
大丈夫かな?」


「500万!? そんなにいいの!?」


「うん。」


普通のサラリーマンが貯めようと思ったら
すごい金額だよ? 本当にいいの?
正直、すべての借金を返そうと思ったら全然足りない、
けどこの前の人たちに返す分なら十分足りる。


「だから、絶対そんな仕事はするな!!」


「えっ!?」


「そんなところに絶対行くなよ、
わかったか?」


勝彦・・・


「うん・・・」


「よしっ!!」


勝彦はあたしの頭をやさしく撫でて、ニコッと笑った。
ごめん・・・ごめんね、勝彦・・・
本当にありがとう。


お金は必ず返すからね、必ず返すから・・・


< 179 / 309 >

この作品をシェア

pagetop