いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
「でやな、それは・・・俺やから言ったんか?」


「えっ!?」


「いや、その・・・俺やから、
その・・・抱かれても・・・って、思ったんか?」


勝彦は少し恥ずかしげにそう言った。


「当たり前やん!!
勝彦じゃなかったらそんなん言わへんよ!!」


「そ、そうか・・・」


勝彦はホッと安心した表情を見せた。


「何言ってんのよ!!」


「ごめん・・・」


勝彦はよほど楓花の言葉が嬉しかったのか、
少しニヤリと笑った。


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