いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
一時間ぐらい経った頃か
、階段を上ってくる足音が聞こえてきた。


すると私の部屋の前で立ち止まり、
コンコンとドアをノックした。


「楓花、起きてるか?」


雄志が名前を呼び掛けると、
楓花は布団から少し顔を出した。


私は寝てる!! 向こう行って!!


「楓花!?」


向こう行ってって!!


「寝てるみたいやわ。」


「そう・・・」


「俺の部屋行こうか?」


「うん。」


バタン。

二人はお兄ちゃんの部屋に入りドアの閉まる音がした。


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