夏の恋に約束


「だって、話し辛くねえか?」


「大丈夫よ。ちゃんと聞こえてるから」


こうやって、並んで寝てるだけで、充分じゃない。


それ以上の事なんて、求めないで欲しいわ。


「大地、言っとくけど、私は彼氏が大好きだから」



「分かってるよ。オレだって、彼女が好きだから」



そう言ったきり、大地は何も言わなかった。



――田舎暮らし初日…。


私は、とんでもない出会いをしたのだった。




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