銀盤少年

jump!


一ヵ月後―――






全日本選手権。男子フリープログラム。


世界選手権及び四大陸選手権の代表選考会でもあるこの大会は、世界ジュニアの最終代表選考会も兼ねている。


世界ジュニアの枠は男女共最大枠の三。


全日本ジュニアで優勝した俺はほぼ内定だと先生は言っていたけど、結果次第ではその内定が破棄される可能性も残っている。


全日本ではジャンプミスが響いて四位だったタカさんが、ジュニアのグランプリファイナルで三位表彰台に上がったのだ。


仁と狼谷も徐々に試合感を取り戻しているし、不調だったケーゴも調子を取り戻している。


その結果がこれだ。


男子FP最終グループ。上位六名の内、なんと四人がジュニア選手だ。


朝飛がショートで4Tを決めて現在首位。僅差でタクさんが二位につき、その下に仁・狼谷・タカさん・俺とジュニア勢が顔を揃えた。
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