彼女の10円。
3日後アパートに戻った。



やっぱり純の姿はどこにもなくて、テーブルの上に置き去りにされてたバレンタインチョコが泣いてるようだった。



俺は実家には帰らない。



このアパートで純を待つ。



俺は拓と春輝さん、香奈と中先と花さん、みんなに迷惑をかけた。



そのおかげで俺は少し立ち直る事ができたんだ。



「拓、専門決まった!!」



俺は夢を叶えるよ。



そしてガキを卒業したら純を迎えに行くからね。



どこにいても探してみせるよ。



俺はまだ純が好きだ。



この思いはズット消えないよ。



純からもらったタバコはまだ机の中。



10円は純と同じでお守りになった。



いつか必ず純と再会できるように。



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