彼女の10円。
「聞かない。」

「何で!?」

「あたし、もう行くね?今日も遅いの?」

「たぶん…。」



何か変。
純は何か勘違いしてそう…。
しかもいつもより、バイトに行く時間早くね?



「じゃあね♪明日休みだから今日は起きて待ってる…」




もしかしたら…



「純!!」



俺はバイトに向かう純を呼び止めた。



「何!?」

「あのさぁ、俺ホストとかしてねぇよ?」

「うそっ!?」

「マジ♪勘違った?」

「かなり…。だって帰って来た時飲み屋っぽい匂いしたんだもん…。」

「あははは♪俺が働いてんのは…」



俺は純に春輝さんの店の事を話した。



「何だよぉ;;;マジホストかと思ったじゃん!!」

「ホストなんかしねぇよ♪今日飲みに来たら?」

「考えとく♪じゃあ行ってきま~す♪」


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