レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
 * * *


「ちょっと、未良? 大丈夫!?」

「大丈夫じゃないよ……」

私はさっきからビリばっかり。


どうしよ……。

もし、MVPの人が本多君以外だったら……。

それに、MVPが女の子だったら、本多君は他の女の子としちゃう……んだよね。


やだよ、そんなの。

わがままかもしれないけど、本多君と誰かがキスするなんて……。

考えたくない……。


 ――すると、ワーッと校庭から声が聞こえてきた。

目線を動かすと、一番にゴールテープを切った本多君の姿が目に入った。


「今のところ、MVPは本多が候補……かな」

本多君……。

私……、やっぱり、本多君がいい。

たとえ、本多君が私のことをどうでもいいとしても。

やっぱり、わがまま……かな?
< 135 / 216 >

この作品をシェア

pagetop