【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「受かってる………!」
私がそう言うと、舜くんが横でフッと息をこぼした。
「努力したかいあったじゃん。いっぱい泣いたしな」
うんっ…!
頑張って、本当によかった…!
「来年から、同じ大学通えるんだよね?」
私がそう聞くと、舜くんがかすかに笑う。
「あぁ。書類申請、一緒に行ってやる」
夢みたい……。
でもこれって、夢じゃないんだよね…。
頬をつねると、確かに痛かった。
本当によかった…!
来年から、みんなと同じ大学に通えるんだ…。
補欠でもなんでも、合格は合格。
受かったことには、かわりないんだよね?
「春から、みんなと一緒………」
私だけ違うはずだった大学。
悲しくて立ち上がれそうにもなかったけど、即復活したよ。
みんなと一緒に大学に行けることの実感がわき、泣きそうになっていると…。
「悠河たちに報告しに行こうか」
舜くんが立ち上がって私の手を引っ張る。
「うんっ!」
私は、合格したことを伝えるために、美織ちゃんの家へ向かった。