【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-






「峰龍大の保育学科っ!」




…そっか。なんとな~く予想してたから、そんなには驚かないけど…。




美織ちゃん、悠ちゃんと同じ大学目指すんだぁ。




確か、悠ちゃんは経済学部。




舜くんも一緒だったような…。



美織ちゃんが行くとなれば、きっと裕貴くんも峰龍大学に行くよね。




私も、そこに行ければなあ…。



大半の子が夏休み前には目標の大学を決めてるって言うのに、私はまだ全然。




もうAО入試で大学決まってる子とかもいるし、私もいい加減決めなきゃいけないけど…。




この頭で行ける大学がないんだよね…。




いっそ、今の高校からエスカレーター式で大学行こうかな。




私が通ってる学校は多少は有名な付属高校だし、テストさえクリアできればそのまま継続して大学に入っちゃえるし…。




「ひなもさ、一緒に頑張らない?」




…でも、美織ちゃんにそう言われ、じわりと涙がにじんだ。




頑張りたい、舜くんと同じ大学に通いたい。




「だってひな、篠崎さんのコト好きなんでしょ?」




うーん……多分。




まぁ、舜くんのことは置いといて、とりあえず美織ちゃんと同じ大学に行きたいなぁ。




…よし、舜くんに相談してみよう。




峰龍大学なんて、無理だと思うけど…。




言ってみたら、何か変わるかもしれない。




「悠河も言ってたよ?『ひなが同じ大学だったら、毎日でも通う』って」




悠ちゃん……。




さすがに怖いんですけど…。




うぐっ…、と大福を喉につまらせた私を横目に、美織ちゃんは立ち上がる。




「とにかく!ひなはやればできる子なんだから!篠崎さんに言ってみ!」









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