マイハニー
「で、何?2人でサボり?いかんねぇ、今の中学生は」


からかうように言ってきたので、慌てて否定した。


「違うって。体育で倒れちゃったから送ってくれたの」

「オマエ、大丈夫なの?」


とお兄ちゃんは、急に真面目な顔つきになって
私のおでこに手をかざした。

「熱はないみたいだな」


私はそれを払いのけて、
「お腹すいてただけだから」
と答えた。


「はぁ?」

「ま、いいじゃん。ね?どっか行くんじゃなかったの?」

「ああ、飯買いにコンビニ」

「じゃぁヨーグルトかプリン買ってきて」


私が「りんごの入ったヤツね」と付け加えると
「俺はオマエのパシリか」とブツブツ言いながら
お兄ちゃんは出掛けていった。
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