アダルトチルドレン
店のママと喜代さんの会話
美容室でちょうどお客さんが途切れた夕方、

ケータイが鳴っている

「!?……」

ケータイを手に取った

「…は−い。喜代で−す」

「もしも−し。Shellのママだけど…」

「どうしたの?珍しいじゃん」

「あの子の事でちょっと話したいことがあるの」

「あの子って、ユキがどうかした?」

「かなり気に入ってるみたいだけど、あの子は他の子とはちょっと変わってるんだよ。
家出少女だし昔何したか知らないけど1時期施設に送られたらしいよ」

「ふ−ん。それで?」

「まぁ、それでも好きなら今後ともユキのことよろしく」

「てゆーか、真面目にユキと付き合ってもいい?」

「……!! いいけど店辞めさせないでね」

「あぁ、分かった。分かった」

「じゃ、お仕事頑張ってね」

「はぁい」


なんだこの女、ユキを下げるようなこと言いにわざわざ電話したのか

3〜4年前からShellの店のママと知り合いだけど

本性はあまり好まなかった
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