学舎ハーレム
「じゃあ夕日ちゃんにはこれをやろう。」

幸大はデザートのチョコケーキを差し出す。

「良いんですか?」

「ああ。

チョコケーキはあんまり好きじゃないからな。」


「ありがとうございます!」



「幸大、俺には?」

「お前はセロリをやろうとしたのに断っただろ?

それに金も貸した。」

「ぐぬぬ…」


「あのさ、二人は普通の家なの?」


真知が言う。

「普通のって?」

朝日が言う。

「ほら、私たちみたいな…何て言うか、金持ちじゃないのかなって…」


「父は普通のサラリーマンです。

母は専業主婦で…」

「でも、夕日さんは入学時から妃学園ですわよね?」

麗美が言う。

「はい。」

「一般家庭では多少無理がありますわよね?

御父上がそれなりの役職だとかですの?」

「いえ、父は課長です。」

「ならお金はどうしてますの?」

「あの…、その…、」

夕日が口ごもる。

「知り合いが貸してくれてます。

無利息で。」

「あら、素晴らしい御話ですね。」

閖が言う。

「私も感謝してます。」

「まぁ、その人は大分お人好しだけど…」

朝日は誰にも気づかれないように一瞬、幸大と目線を合わせた。
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