カンボジアのコト

体調

コウちゃんの部屋の前に仁王立ちしたまま、
「高橋さんさん。体温計かして。」
と、高木先生が言った。
「ないっす。」
プノンペンからシェムリアップまで飛行機で飛んできた、私たちですが、
この頃、シェムリアップから国際線が出てなかったので、
日本へ戻るには、シェムリアップから1度プノンペンへ戻る必要があったのです。
なので、最低限の荷物を持って、シェムリアップへ来ていたのです。
私は、日本から、体温計、梅干し、足湯セットにいたるまで、私が非常時におちいった時用にフルセットもってきていたのですが、
私は元気になったんで、シェムリアップには持ってきませんでしたっ!
「仕方ない。何かスポーツドリンクかってくるから。」
「あっ!!それならあります!!」
ちゃらららっちゃちゃーん。粉アクエリアス☆
ということで、私にできることは後は何もなしっ!
昼ご飯昼ご飯!
シェムリアップでおすすめのスープ屋さんです。
コウちゃんは置いてきました。かんこちゃんは、私と一緒に居ます。
あれ…?えっと…今日のお昼はスープです。
スープとはいっても、日本でいう鍋です。
「臭い野菜とって。」
私じゃないっす。コレを言ったのは私じゃないっす。
心の中では願ったけど。
なんか、ダメなのよ。
香草?いらないよ…。
肉などを腐らせないために必要だと言われても嫌なのよ。
サニイさんが「ごはんはいかがですか?」など気をつかってくれます。
鍋の具材を片付けた後…
「白いご飯ください」
「足りなかったですか?何かスープの具材入れましょうか?」
いえいえ。
白いご飯をいただいて、スープの中に、とりゃっと入れた。
サニイさんと、ご飯を持ってきたお姉さんがそろって驚いた顔をした。
「日本では鍋の後こうするのよ。食べてごらん。」
高木先生が自らよそって、サニイさんに渡した。
おそるおそるサニイさんは食べた。
「おいしい…。」
と、おかわりまでしました。
ぜひカンボジアではやらせてください。
< 109 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop