カンボジアのコト

舗装

ハーマンと私の顔は不思議な顔のまま固まっていると、
ゴトンと車がゆれた。
道はいよいよ舗装されていない所へ突入したのだ。
私、こういう道大好き。
どっすんごっすん車が飛びながら、私も飛ぶ。
あちこちに頭をぶつけながら
「あははははははははははははははははははははは。」
大爆笑。
スコールが降ったり、雨のたくさん降る時期があるので、
どうしても土が流れてしまって、舗装そのものが、維持ができないらしい。
道は穴だらけ。
ハーマンが、シートにしがみつき、苦笑いしながら、言う。
「楽しそうですね。」
「楽しい楽しい!超楽しい!!」
車の揺れにあわせて私も揺れる。
「車に慣れてるんですね。」
ハーマンは必死の形相。
言っとくけど、日本では、こんな道は、まず出会わないぞ。
何度目か天井に頭をぶつけた頃、目的の建物に到着した。
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