カンボジアのコト

彼氏って・・・

両親の許可はおりたが、悩みが1つあった。彼氏のこと。
当時2歳年上の人と付き合っており、私が大学を卒業したら結婚しようという話しになっていた。
まだカンボジアのことは話していない。
少し前に似たようなことで、問題を起こしていて、どう切り出せば良いか困っていた。
秋頃、友達と1週間ほど旅行に出かけることになった。
彼とは、遠距離というか、中距離で、2週間に1度会っていた。
そのデートとは関係のない日にちに出発することとなったため、
旅行が決定した後、彼から電話があった際に、
「◯◯日から××日まで旅行に行くんだ。」と楽しそうに話した。
すると「俺聞いてない。」という話しになり
「今言ったもの?」と、彼の言っている事がよく分からない私はストレートに言葉を返し、彼を怒らせてしまった。それでも、大人しい私なら良かった。
最後は「一緒に暮らしているわけでもない、デートに迷惑をかけるわけでもない、旅行費用を頂戴というわけでもないのに、なぜ怒鳴るの!」と、言い返してしまった。
どうすっぺ。
そうだ!カンボジアに行くのは、3月だ。
今、話しが出ていることにしよう。と、彼から電話があった時に意気込んで話した。
「大学の授業でね、ボランティア実習っていうのがあるの。」
「へぇ、色んな人が集まるの好きやもんな。」
彼と私が出会ったのも、ボランティアの集まりだった。
よしよし、と思いながら続けた。
「それでね…。海外なの。」
「へぇ。」
声のトーンが落ちてる。この先なんて続けようと困っていると、
さらに低い声で
「行きたいんやろ。」
「え…。」
ピンポーン!ざっつらいと!と思いながら言わないあたりが、成長。
が、しかし。
「俺、もう、お前のこと、分からんわ。しばらく電話もメールせんといて。」
ということで、電話もメールもしないこと3日目。
この日、私は家に帰ろうと駅のホームにいた。
携帯が鳴ったのでカバンから出すと、彼からだった。
昼過ぎに珍しいな、と思いつつ、しっぽを振って電話に出ると、
「なんで、3日も何の連絡せぇへんの。」
と言われた。そっちが、してくるなって言うたやん!と私の心。
そして、「俺、お前とやっていく自信ないわ。ごめんな。」と言われ、電話がきれた。
その後着信拒否にされたらしく、電話は繋がらなかった。

< 8 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop