私の中の子供達
俺は鍵を掛け部屋に戻り、腕を組む。


ううむ、台風が駆け抜けて行った様な落ち着きの無さではあったが、実に充実したひと時であった。


しかし…、ひとつだけ心残りがある。


「俺の名前、ブンジじゃなくて文治(フミオ)なんだけどなあ」


まあいいか、次回会った時にでも訂正しよう。



「さて、飯でも食うか!」



俺は事ある毎に先ほどの「おかえりなさい」を反芻させ、気持ちの悪い笑みを浮かべつつその後の時間を安らかな気持ちで過ごしたのだった。


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