♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「みぃちゃん、大丈夫?」

「…来ないで!」

あたしの肩に、手を伸ばそうとする健太。

あたしは、健太の手を振り切って叫ぶ。



「こんなとこ…見られたくない」

健太に背を向けて、うつむくあたし。

唇を噛みしめても、微かに背中が震える。



「どうして…みぃちゃん」

健太の声は優しい。

あたしはうつむいたまま、首を小さく横に振った。



「ごめん…一人にして」

あたしは泣き崩れないように、強く唇を噛みしめた。
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