恋百物語
それから数日、当然だけど松崎は私のところに顔をだしにくることはなかった。
私もいっこうにあやまりに行くこともしていない。
迷惑だと思っていたのは事実だし。
清々したとでも思えばいいはずなのに。
「今日も来ないね」
気づけば教室のドアを見つめている私に、小山がため息混じりに呟いた。
「来るわけないじゃん」
冷めた態度で視線をそらす。
小山がまた、ため息をひとつ。
「須藤ちゃんはさ、結局どうしたいの?松崎くんとこのままで本当にいいの?」