寂しがり屋には愛情を。

冷たい目に射抜かれる。


やっとこっちを見た。



そんな冷たい目なのは気にくわないけど。



「話を聞いてくれなかったのは、希美だろ?」


「最初に手を離したのは凌斗じゃん。」


「俺のこと避けた。」


「あたしを置いて秋穂さんと遊び歩いてたのはどこの誰?」


「生徒とゴハンなんて不純。」


「そーゆう発想しかできないあんたが不純。」


「…コイツと二人で飲みなんて無防備すぎる。」


「友達と飲み会して何が悪い?」


「コイツはそうは思ってない。」


「襲われたって負けないもん。」


「酔っぱらいのクセに?」


「それは、ちょっと想定外の出来事。」


「しかも家に入れちゃって、どこも何もされてないだろうな?」


「さぁー?記憶ないし。」


「はぁ?!なんだよそれ!!」


「おっきい声出さないでよ。うるさいなぁ。」


「う、うるさッ…おいッ!!お前!何にもしてねーだろうな?!」







「はぁーあーぁー……。」





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