Distance of LOVE☆
音楽会

仲間

〈三ノ宮 和之side〉


「ゆづ?
平気?」


「もうっ…
和ったら…
大丈夫だって、言ってるでしょ?
ホントに過保護。」


「そりゃ…心配にもなるよ。
いくら安定期でも…
往路で12時間半だもん。」

「まぁ…そういうとこも…好きなんだけどね。」


「ん?
何か言った?ゆづ。」


「べっ…別に?」


「あっそ。
言わないなら、後でお仕置きな?」


「すっ…好きだよ?
和の…過保護なとこ。」


顔を真っ赤にしながらそう言う悠月。


「ふふっ。
よく言えました。」


俺はそう言って、可愛い妻の額に軽くキスを落とす。

「もうっ…///
和っ!!」


ほら。

また照れてる。


俺もね?

好きだよ。


悠月の…照れ屋さんなとこ。


でも……これくらいで照れてて…

大丈夫?(笑)


これから…もっとすごいサプライズ…用意してるのに。


もちろん…


他でもない…悠月のためにね?


まあ…70%はそう。


あとの30%は…僕自身のため。


まあ…待っててよ。


ウィーンでの…

最高の音楽祭を…


悠月の目の前で…見せてあげるから。


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