【完】そばにいるだけで



「告白、しちゃえば?」



瑞希のその言葉に、わたしは大きくかぶりを振った。



「ムリムリムリムリ!」



「なんでぇ?告白するために頑張ってきたんじゃないの?」



そ、そうだけど…。



もし告白してダメだったら、昼休みのあの穏やかな時間も奪われてしまう。



それは、寂しい。



現状維持か、勝負にでるか。



……今のわたしには、選べない。


< 54 / 207 >

この作品をシェア

pagetop