5時間目学活

あれから2日たった。

月曜日。
お父さんと私は
何も話そうとしなかった
お互いを見ようともしなかった
私は見るのが怖かっただけ
嫌われるのが怖かっただけ

「俺愛と朝からしゃべってない」
後ろから聞こえた。

掃除の時間。
あん
カイ
お父さん

同じ班の4人は
気まずい雰囲気の中
掃除をしていた

「お父さんっ」
あんがお父さんを
呼び出す。
カイもあとに続く。

私はなんとなく
保健室の窓から
麗と話してた。
麗はいつもの
優しい笑顔で
大丈夫だよって
そういってくれたけど
あきらめたような
そんな気持ちしか
私の中には
なかったんだ。

「愛~っ」
あんが呼んでる
行かなくちゃ
「愛?」
カイも呼んでる
行かなくちゃ

「愛オメデトっ♪」
あんが笑顔だ
「おめでとう」
カイも笑顔だ
「ありがとう」
私も笑顔だ。

幸せで
幸せで
泣きそうだった

マサと付き合っていた
あのころみたいに
また笑える
また楽しめる

毎日が戻ってきた。

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