灰色姫



チェルがびっくりして下を見ると、
琥珀色の髪の王子様が立っていました。


「あぁやっぱり。その銀色の髪が窓から垂れていてね」


「………何方ですか?」


「僕はあっちの国の王子だよ。名前はソリア。君は?」


「……………チェル」


「チェルか。チェルー、その髪を窓から垂らしてくれないかい?」


「え?」


チェルは困りました。



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