見えない二人の距離
祭りの終わりが近いのか、徐々に人が少なくなっている。
いくら道の端とはいえ、こんなとこにしゃがんていたら人目につく。
「澪、オレの背中に乗れ」
「…へ」
やっと澪が顔を上げた。
「こんなとこに居たら気まずいだろ」
「…おんぶってこと?」
「足いてぇんだろ?」
オレは澪に背中を向ける。
さっきしゃがんだ時、澪の足が真っ赤だったのをオレは見逃さなかった。
「で…でも…」
「置いてくぞ」
オレがそう言うと、澪は慌ててオレの背中に体を預けてきた。